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ゴールデンアワー

西向 幸三
糸数 美樹

10月20日号ゴールデン会議テーマ「外で食べる」です。運動会のお弁当って楽しみでしたね。貧乏だった局長には辛い思い出も多かったですが。遠足のお弁当って楽しみでしたね。貧乏だった局長には辛い思いでも多か

  • Finer イラストレーター・森琢磨さん「東日本大震災から6年。『似顔絵』の力を活かし心の支援を」

  • 毎週火曜日の10時台にお届けしています”Finer”

    志を持って頑張っている方、
    誰かにfine!を届けようと活動している方、
    いわゆる「ファイナー」をご紹介しています。

    東日本大震災から、まもなく6年を迎えますが、
    今回のFinerは、震災のあった2011年から継続的に東北を訪れて、現地の方達の似顔絵を描き続けていらっしゃいます
    イラストレーターの森琢磨さんです



    森さんが、震災後、東北を訪れようと思われたきっかけは
    お友達が東北にいらっしゃった事。
    また震災のあった2011年に、森さんもお父様を病気で亡くされていて、身近な人を失う喪失感が痛いほど理解できたから・・
    なんだそうです。

    ただ「自分にできる事は似顔絵を描く事ぐらい。それでどこまで力になれるか?」と不安にも感じていたという森さん。そんな森さんが、「自分にもできる事がある」と感じられたのは、東北の、あるおばあちゃんの言葉でした。

    森さん)被災地を訪れて、最初に似顔絵を描いたおばあちゃんが、似顔絵を見て「家も流されて、写真も無いから、この似顔絵を遺影にするよ!」と言ってくれて・・。
    似顔絵でそこまで喜んでくてたのが嬉しかったし、
    そのおばあちゃんの言葉を聞いて、「こういう方たちが沢山いらっしゃるんだ。」「1人でも多く描いてあげたい!」「1回で描ける人数は限られているから、まず1年通おう!」と決めました。


    家を津波で流されて、写真や思い出の品も全て無くなってしまったおばあちゃんにとって、きっと、森さんの似顔絵が、震災後初めての、心温まる思い出の品になったんですよね・・。



    さらに、こうして頻繁に東北を訪れるようになって、ちょうど1年経とうという時。娘さんを亡くされたお母さんとの出会いで、森さんは「絵だから出来る事がある」と、気づかれたそうです。

    森さん)あるお母さんが携帯電話を持って来て「うちの娘を描いて下さい。」と話しかけてきました。
    でも、完成した似顔絵を見て泣き出してしまって・・。話を聞くと、娘さんは震災で亡くなられていて、その携帯が娘さんの姿を見れる唯一の遺品・・という事でした。

    なので、そのお母さんが落ち着くのを待って、「もう1枚絵を描かせて下さい。」とお願いしました。

    そして、その娘さんの姿を描いた隣に、お母さんの似顔絵を一緒に描いて渡しました。

    その時に、僕の中で初めて「写真はもう一緒に撮れない人とも、絵の中でだったら一緒に出来る!」と気が付いて、そこから似顔絵に対する意味合いが変わり、もっともっと東北に通おうと思うようになりました。

    「絵」だからこそ、今は会えない人でも、隣に並ぶことが出来る・・それに気づかれた森さんは、今も東北に通い続けていらっしゃいます。



    また、先月。絵だからこそ、亡くなって、時が止まってしまった人たちの時間を、再び動かすことが出来る・・とも気づかれたそうです

    森さん)ある中学校で亡くなった遺族会の方達の中で、「自分の娘・息子が生きていたら、今年二十歳・成人式を迎える」という方が4人いらっしゃいました。
    その方々は、娘さん・息子さんが実際に袖を通すことは無いと分かっていてもスーツ・振袖を準備されています。

    なので、僕はそのスーツや振袖の写真と、中学校の頃の娘さん・息子さんの写真を見て「この子が成人したら、こんな感じかな」というのをイメージして、絵を描いて、先月渡しに行きました。

    すると、お母さんが「まさか二十歳になった息子に会えるとは思わなかった」って・・絵なんだけど、そういう風に言ってくれて・・。続けていて良かったと心から思いました。

     

    森さんのお話を聞いていると、森さんの絵が、どれほど、被災された方々の心の支えになっているのか伝わって来て、私も胸が熱くなりました。


    ただ森さんは、ご自身が6年前に亡くなられたお父様の事を、今でも思い出すと「寂しい」と感じるように、この寂しさは時間がたったからといって、似顔絵を描いてもらったからと言って、決して癒えるわけではない・・とも感じていらっしゃるそうです。

    森さん)「もうすぐ6年経つ・・だから、悲しみも癒える」という事は無いと思います。
    これからもメンタルの支援というのは必要で、去年震災から5年を迎えて様々なボランティア団体が被災地から離れる中でも、やっぱり自分は、使命感などではなく、友達に会いに行く感覚で東北に通い続けたいし、その絵を描く中で生まれる会話もきっと大切だと思うんです。
    「ただ話をする」・・そんな目に見えないボランティアがこれからも必要なんじゃないかな・・。


    震災から6年を迎えますが、やはりどれだけ時が経ったかではなく、被災された方々の心に寄り添い続ける事・・忘れてはいけないですね。

    今回のFinerはイラストレーターの森琢磨さんでした!


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