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ゴールデンアワー

西向 幸三
糸数 美樹

10月20日号ゴールデン会議テーマ「外で食べる」です。運動会のお弁当って楽しみでしたね。貧乏だった局長には辛い思い出も多かったですが。遠足のお弁当って楽しみでしたね。貧乏だった局長には辛い思いでも多か

  • Finer 大城勝史さん「若年性認知症と診断された自身の経験を活かして」

  • 毎週火曜日にお届けしています"Finer"

    志を持って頑張っている方、
    誰かにfine!を届けようと活動している方、
    いわゆる「ファイナー」をご紹介しています。

    今回のFinerは、若年性認知症について、広く知って頂くために活動されている大城勝史さんです。



    勝史さんは、2年前の2015年4月に「若年性認知症」と診断されました。
    診断された当初は、奥さんや子供たちの事を考え、目の前が真っ暗になったそうです。

    しかし今では、自分の経験が、認知症と診断された方、周りで支えようとしている方の参考になるのでは・・と考え、講演会などでお話をされています。


    松田礼那)勝史さんが、体調に違和感を感じた初期症状はどのようなものでしたか?

    大城勝史さん)まず、「人の顔や名前を覚えるのが苦手になっている」と感じました。
    また、当時は営業をしていたのですが、外回りで道に迷う事も多く「方向音痴になっている」と感じました。

    松田)それですぐに病院を受診されたのですか?

    勝史さん)いいえ、「何かおかしい」という違和感はありましたが、「疲れているだけかな?」と思いました。
    友人に相談しても「自分もあるよ!」と言われたので、「誰にでもある事なのかな?」と感じていました。

    松田)では「若年性認知症」と診断されたきっかけは何だったのしょう?

    勝史さん)「人の顔が覚えられない」「方向音痴」のほかに、「耳鳴り」、「眩暈」、「やる気が起きない」という症状も現れ始めて、「ストレスから来ているかな?」と感じて心療内科を受診しました。ただ心療内科を2~3件回ったものの、「異常なし」と帰されてしまいました。

    松田)心療内科では、「認知症の可能性がある」とは指摘されなかったんですか?

    勝史さん)はい。僕が自分で、症状を細分化してしまって、心療内科の先生には「やる気がおきない」という症状だけ相談して、「人の顔が覚えられない」「方向音痴」「耳鳴り」「眩暈」という症状は説明しなかったからだと思います。

    松田)ではどうやって「若年性認知症」と分かったんですか?

    勝史さん)「耳鳴り」「眩暈」の症状で通院していた耳鼻科の先生に、ある日ふと「人の顔が覚えられなかったり、方向音痴は、耳とは関係ないですよね?」と雑談のつもりで聞いてみたんです。
    そしたら「もしかしたら脳に何かあるかもしれない。念のためMRIをとってみたら?」とアドバイスを頂きました。
    僕自身本当に「念のため」という感覚で、まさか病気が分かるとは思っていなかったので、アドバイスを下さった耳鼻科の先生に本当に感謝しています。

    松田)認知症は、早期診断・早期治療が大切ですから、「あれ何だか以前出来ていたことが、出来なくなっている。」と違和感を感じたら、不安をなくすためにも、まずMRIをとるなど受診する事が大切ですね!

    勝史さん)その通りです!違和感を感じたら、まず受診してください!


    写真1)勝史さんが職場までの道で迷わないよう奥様が作って下さった写真付きの地図


    松田)勝史さんは、今講演会などで、認知症について広く知って頂くための活動をされていますが、特に伝えたい事はありますか?

    勝史さん)認知症に対する誤解や偏見をなくすことを目標にしています!

    松田)認知症への誤解・偏見ですか?

    勝史さん)はい。認知症に対して、極端なイメージを持っている方が多くて・・例えば、「話が出来ない」「会話が成り立たない」「機械もいじれない」「仕事も出来ない」というイメージを持っている方もいらっしゃいます。

    僕がブログで「認知症と診断されました」と書いていても、「あなたはこうしてブログを書けているのだから、認知症では無いのではないですか?」というコメントもありました。

    そういった誤解を無くして、周囲のサポートがあれば、仕事も出来るし、色んな事が出来ると伝えていきたいです。

    松田)勝史さんも今、職場でサポートを受けながら、お仕事を続けられているんですよね?

    勝史さん)はい!今僕は「洗車」が主な仕事なんですが、「自分のペースで仕事が出来る」というのが職場からの一番のサポートだと感じています

    松田)もう少し具体的に職場の皆さんからのサポートについて教えて頂けますか?

    勝史さん)例えば、僕は1つ1つの作業を無意識にすることが出来ません。皆さんは「カバンから財布を出す」をいう行為をほぼ無意識に出来てしまうと思いますが、僕は「さぁ、今から財布をだすぞ!」「今財布をつかんだ」「この財布をひっぱりあげて」・・というように、1つ1つ意識する必要があります。

    「洗車」という作業も「今、窓を拭いている」「今はシートを綺麗にしている」というように1つ1つの作業を確認しながらやるので、とても時間がかかりますでも、職場の皆は、温かく見守ってくれているんです。

    また、このように1つ1つ意識しながら過ごすのはとても疲れるので、どうしても午前と午後の2回20分ほど眠る時間が必要なんですが、それも許してくれています

    松田)職場の方々のサポートが嬉しいですね!



    写真2)道に迷った時、近くにいる方にサポートをお願い出来るよう、首からかけていらっしゃるメモ。
    写真3)スマホにも困った時のメモ書きを。

    勝史さん)ただこのように理解してもらうためには、僕だけの力では難しかったと思います。「認知症家族会」のスタッフが、丁寧に会社へ説明してくれたおかげだと感じています。

    松田)「認知症家族会」ですか??

    勝史さん)はい。公的支援の案内や、同じ認知症で悩む人達が話し合う場を設けて孤独に戦わなくて済むようサポートしてくれる組織です。
    会社と認知症当事者との橋渡しもしてくれて、僕の場合も「どのようなサポートが必要なのか」「どのような働き方が望ましいのか」丁寧に会社に説明してくれました。

    松田)とても心強いですね!この「認知症家族会」の存在を勝史さんはどうやって知ったんですか?

    勝史さん)僕は自力でインターネットでたどり着きました。きっと、認知症の方の中にも、まだまだ「家族会」の存在自体をご存知ない方も多いと思います。
    こういったサポートをしてくれる組織があるという事も、これからもっと拡げていかないといけないと感じています。

    松田)認知症の方々をサポートしてくれる組織の存在があまり知られていなかったり、認知症に対する誤解・偏見があったり・・勝史さんのお話を必要とされている方、沢山いらっしゃると思います!

    勝史さん)ありがとうございます!僕自身、やはり気分の浮き沈みはありますが、それでも今の自分だからこそ、出来る事をやって行こうと思っています!



    今回のFinerは、大城勝史さんでした!

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