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ゴールデンアワー

西向 幸三
糸数 美樹

10月20日号ゴールデン会議テーマ「外で食べる」です。運動会のお弁当って楽しみでしたね。貧乏だった局長には辛い思い出も多かったですが。遠足のお弁当って楽しみでしたね。貧乏だった局長には辛い思いでも多か

  • ラジオネーム:シネマニア「永い言い訳」

  • 今日は「永い言い訳」を観ました。西川美和監督の作品を劇場で観るのは初めてです。
    レンタルDVDで「ディアドクター」と「ゆれる」を観ただけなんですが、
    2作品とも面白い作品だったので今回は劇場での公開を見逃さないでおこうと出かけました。

     

    夫婦の関係も壊れた小説家が妻の事故死に衝撃を受けるものの、もうすでに妻を愛しておらず、
    だけど妻と一緒に事故死した彼女の友人の子供たちに触れ合うことで、
    妻を失ったことで初めて判るありがたさを知るという物語。
    西川美和監督は大震災のことを考えて、突然親しい人がいなくなったときに、
    ああいう事を言えば良かったという後悔を背負う物語だとおっしゃった。
    今年は「シン・ゴジラ」や「君の名は。」などあの大震災を描くものが多くなったなあ、と思います。
    やはりあの大震災で日本が大きく変わったと思います。

     

    本木雅弘が演じる小説家は自分勝手で、周囲に歩調を合わせることが大嫌いで、
    人付き合いも悪いという設定だけど、子供がいないから子供との付き合いが判らないと言いながら、
    すぐに仲良くなるのは都合よく展開していないかなあと思いました。
    実は人付き合いが悪いのはポーズで、本当は子供が好きなんじゃないかと思いますし、
    子供のほうもそんなところを感じたから、お兄ちゃんなどは父親には言わないことを、
    この作家には話すのではないかと思いますね。

     

    子供たちの父親に再婚しそうな女性が現れると、自分の居場所がなくなる危機感からか、
    子供たちやその女性の目の前で父親を罵倒するところは、
    単に嫌な奴にしか見えないのはちょっとまずいなあと感じました。
    嫌な奴の設定だから、この主人公は場所柄もわきまえず、
    子供たちの眼の前でこう言っちゃいけないとか考えないかも知れませんが、
    ここはどうも主人公が幼稚に見えて、この映画の一番の欠点に思えます。
    いくら鈍感でも子供たちの前でこんなことしちゃいけないくらいの分別が無くてどうするのか。

     

    とはいうものの、四季の移り変わりを撮りたくて、撮影に九か月もかけたそうなんですが、
    丁寧にそして主人公の感情の移り変わりをじっくりと見せている西川監督のうまさには、
    小津安二郎監督みたいなものを感じました。
    観て損は無い、というより観た方が良いよ、と他人に薦める映画です。
    妻を愛していないと言いながら、
    妻を失ってからは髪の毛を切っていないボサボサの頭になっているところを見せて、
    やっぱりいつもは美容師の妻に髪の毛を切ってもらっていたから、
    他人にまかせられないということを表現しているのをさりげなく見せていますね。
    そして気持ちの整理が付いたところで、
    妻の同僚だった美容師に髪の毛を切ってもらうというのも良いですね。

     

    妻への想いを知って主人公が大泣きするかなあ、と思いましたけれど、
    泣かさないのも素晴らしい見せ方でした。
    主人公が泣かないと観客の方が泣きますよ。
    もう40歳を過ぎたころから映画を観て良く泣くんですけれど、この映画もラストで泣きました。




    性別:男性
    住所:南城市

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